ビジネスとITの両チームが理解を深め、活用できる包括的なビジネス機能マップを作りましょう。
ビジネス機能マップは、組織の活動を可視化したものです。ITランドスケープの詳細な全体像を重ねることで、事業運営に欠かせないビジネス機能の充実度(または欠落部分)が一目瞭然になります。
商品の制作から給与の支払いまで、ビジネス機能マップはビジネスで行うべきあらゆる活動を表示します。
ビジネス機能マップを作成する際、ゼロから作り直す必要はありません。この包括的なリファレンスマップには、レベル3までの一般的なビジネス機能が含まれています。
無料コピーを手に入れて、組織のビジネス機能マップの構築にご活用ください!
ビジネス機能マップは、事業運営に必要なリソースの把握に役立つフレームワークとして機能します。 ビジネスニーズに対する既存テクノロジーの適合度も評価可能です。
アプリケーションをビジネス機能にマッピングすることで、ITランドスケープに足りない部分や重複した部分が見えてきます。 そうすることで、統合や削減、最新化の可能性を見つけ出すことができます。
ビジネストランスフォーメーションでは、目標レベルに沿ったビジネス機能マップを作成することも重要です。新たなビジネス機能をサポートするため、どのようにITランドスケープを進化させるべきか、それを定義しなければなりません。
レベル1:レベル1の機能は、組織の運営に必要不可欠な基本機能です。
これは多くの企業に共通しています。例えば、人事課、営業課、会計課などです。
レベル2:レベル2の機能は、レベル1の機能をサポートするための、より特化した機能です。
例えば、人事課はレベル1の機能ですが、給与と経費精算、人事管理、人材獲得といった人事課をサポートする機能はレベル2です。
レベル3:レベル3の機能は、レベル2の機能をサポートするための、より細分化された機能です。
引き続き人事課の例えで説明すると、人材獲得はレベル2の機能です。
人材獲得には、採用活動や人材の発掘とスカウト、新入社員の研修などが必要となるため、これらはレベル3の機能となります。
ビジネス機能マップの作成時は、レベル1の中核機能を揃えるところから始めることをお勧めします。7~10程度の必須機能から始めましょう。
これにより、御社のビジネスを整理、可視化しやすくなります。必要に応じてレベル2やレベル3の機能を追加し、徐々にマップを拡大していきましょう。
ビジネス機能マップはレベル3以内に収めることをお勧めします。
それ以上細分化すると、機能というよりも、時とともに変化しやすいビジネスプロセスの細かいステップなどにも言及するようになってしまいます。
ホワイトペーパー
この包括的なホワイトペーパーは、ビジネス機能マップ作りに欠かせない重要なステップを解説しています。また、ビジネス機能マップが次のような具体的なビジネス目標の達成にどのように役立つかを説明しています:
SAP LeanIXは、ビジネス機能をマッピングするための8つのベストプラクティス・ガイドラインを推奨しています。最初の4つをご覧になり、残りの4つは下の図表でご確認ください。
わかりやすくするため、ビジネス機能は重複しないようにリストアップしましょう。判断の鍵は、明確にレベル2と判定できる機能を割り当てられるかどうかです。
ビジネス機能とは、組織の活動のことです。ビジネスプロセスとは、活動方法のことです。この2つをしっかり区別することが重要です。
適切に定義されたビジネス機能は、時が経っても比較的安定しているものです。唯一影響を受けるのは、事業形態が大きく変化する時です。
現在の機能が御社の事業戦略やビジョンに適しているか事業戦略パートナーと話し合い、理解を深めましょう。将来的に、どのような新機能が必要になるか検討しましょう。
SAP LeanIXは、ビジネス機能を定義し、ビジネス機能とアプリケーションとのつながりをマッピングする上で重要な役割を果たします。
EA(エンタープライズアーキテクチャ)の取り組みがどのような段階であっても、SAP LeanIXは御社の事業戦略に沿ったテクノロジーを完備できるよう支援します。
また、今の「現状」から将来の「理想」へ到達するためのビジネストランスフォーメーション計画のプランニングも支援します。
業界特有のビジネス機能テンプレートをインポートし、組織に合わせて変更できます。
アンケートを活用して必要な情報をクラウドソーシングできます。
投資、改善、リスク軽減など、幅広い分析を実施できます。
アプリケーションランドスケープ、ライフサイクル、コスト配分を確認できるレポートテンプレートにより、様々な事柄を可視化できます。
SAP LeanIXのビジネス機能マッピングは、お客様のEA(エンタープライズアーキテクチャ)活用の要となっています。ビジネス機能マッピングは、ITトランスフォーメーションを成功に導くための基礎を提供します。
「弊社のITランドスケープは、何千ものアプリケーションを有する異種混合の巨大なものですが、全体像を把握できる資料はなく、透明性も確保されていませんでした。SAP LeanIXを活用することで、世界にまたがる弊社のITランドスケープの全体像を短期間で作成することができたのです。
現在は、特定のビジネス機能がどれほど重要かや、基盤となるITシステムがどれほど効果的にそのような機能をサポートしているかを明確に理解しています。」